来年度、小学校に入学する子どもたちが、17日、小学校にやってきました。
江戸時代末期から続く全国でも珍しい伝統行事「開莚式(かいえんしき)」が行われ、子どもたちは一足早く入学の祝いを受けました。

鳥取県倉吉市にある西郷小学校。
大きな拍手で迎えられ体育館に入場したのは、この春小学校に入学する園児33人です。

緊張した面持ちの園児らは、わらで編んだむしろの上に正座し、先生や在校生から歓迎を受けました。

在校生代表
「もし困ったときには私たち上級生を頼ってください。私たちは皆さんが入学してくるのを楽しみに待っています。」

そして、誓いの言葉を述べました。

園児ら
「1年生になったら、いっしょうけんめいべんきょうします。」

これは「開莚式」と呼ばれる伝統行事で、江戸時代に寺子屋に入る子どもたちがむしろに座って入学のあいさつをしたのが始まりとされています。

全国でも珍しい学校行事で、西郷小学校では約150年前から引き継がれています。

園児ら
「いたかった」
「とってもチクチクしていたい」
「小学校にいくのがたのしみ」
「1年生で勉強をがんばりたいです」

お祝いに紅白饅頭をもらった子どもたち。
小学1年生になる今年の春が待ちきれない様子でした。