受験シーズンの到来を告げる「大学入学共通テスト」が1月18日から始まります。静岡県内でもインフルエンザが猛威をふるっていて、受験生や予備校は対策に追われています。

静岡市内にある予備校です。1月18日に迫った「大学入学共通テスト」に備え、多くの受験生たちがラストスパートの猛勉強に励んでいました。

<受験生>
「塾にいつも夜まで通って、家帰ったらお風呂入ってすぐ寝てという生活をずっと繰り返していて、頑張ってきました」

<受験生>
「自分は野球部でなかなかここまで勉強する時間がなかったんですけど、とにかく勉強時間と質と両方を考えながらやってきました」

一方、受験生を悩ましているのが県内でも猛威をふるうインフルエンザです。

県によりますと、1月6日から1週間のインフルエンザの患者数は、1医療機関あたり47.73人となっていて、「警報レベル」の基準値である30人を超える状況が続いています。万全の状態で臨めるように受験生も体調管理を意識しています。

<受験生>
「なるべく毎日同じ時間に寝たりして、規則正しい生活を送るようにしています」

<受験生>
「多すぎるくらい手を洗って、必ず授業中とかも水をたくさん飲んで、ヨーグルトを食べたりとか、免疫を食事であげたりしていた」

受験生にとって最も重要な時期。予備校側も感染者を増やさないようにと対策を強化しています。

<秀英予備校 加藤圭亮課長>
「普段こういった教室での授業を中心にやっているが、オンラインの授業なども取り入れて、体調不安のある生徒については自宅からの受講という形で進めている」

そのほか、窓を開けて常時、換気をするなどの対応もしています。これから本格化する受験シーズン。

感染症の専門家でもある県の担当者は、今後も油断できない状況だと話します。

<県感染症管理センター 後藤幹生センター長>
「いまA型のH1というタイプがほとんど大半を占めていますけども、B型の流行が2月3月にまた増えてくると、まだまだ流行がしばらくはダラダラ続くということを一番心配している」

また、受験生には体調を整えるために睡眠を大事にしてほしいと話します。

<後藤センター長>
「人は睡眠中に免疫力を回復しているという明らかなデータがありますので、睡眠時間をご自身の一番適切な時間をしっかり取ることが、感染しにくい・発病しにくい状態を保つことだと思います」

大学入学共通テストは1月18日と1月19日の2日間にわたって行われます。