お好み焼き店の仕入れ値は通常より3倍~5倍ほど

(JA岡山 牛窓キャベツ部会 太田修部会長)
「一番の原因が雨がなかったということでしょうね。とりあえず(昨年の夏)植え付けするときトラクターで引いても土煙が出るほどからからでしたから。ある程度水分があれば土をぐっと握れば固まって指の形になるんですけど、固まりませんからね」

瀬戸内市牛窓地区でキャベツを栽培している太田修さんです。植え付けを行った昨年の夏に雨が少なく、高温が続いた上、秋以降も少雨で生育が遅れたといいます。そのため本来ならば出荷の最盛期を迎えるはずの今も、キャベツが小さく収穫量が少ないのが現状です。

(JA岡山 牛窓キャベツ部会 太田修部会長)
「キャベツを作って30年以上になりますけど、一番できの悪い年ですね。キャベツから離れるということがこわいですね。またキャベツを使っている業者、お好み焼き屋やトンカツ屋が量を減らすという話を聞いていたら胸が痛いですよ」

(柏野仁弥キャスター)
「特大サイズのお好み焼きが売りのこちらのお店もキャベツの価格高騰で大打撃を受けているといいます」

岡山市内にあるお好み焼き店です。人気の「モダン焼き」は直径約40センチ、重さ約2キロ、1つあたりに小さいキャベツなら半玉を使う特大サイズです。焼きそばなどほとんどのメニューにキャベツがふんだんに使われていて、店では毎日70キロを消費していますがいま、仕入れ値は通常より3倍~5倍ほど高くなっているといいます。

(ジャンボお好み焼き みゆき 惣田敏夫さん)
「高い時期はあったんですけど期間が長すぎる。今の時期は普通は(価格が)安定しているのにそれでも高い、うちだけじゃなくてみんな困られてると思うんです。早く安くなってほしい。安くなるまで我慢します」

この店では、しばらく値上げは行わない方針です。家庭にも飲食店にも重くのしかかる価格高騰。今後の見通しについては…

(グランドマート津高店 岡本和恵さん)
「大幅に安くなるという見込みは難しいかなと(市場の人は)言われていましたね。なんとか家庭の食卓にのぼる工夫をみんなでしていけたらなと」