1月17日で阪神淡路大震災から30年を迎えました。
就寝中に被災 全壊した自宅のわずかな隙間からなんとか抜け出し…

愛媛県松山市の石手寺で営まれた慰霊祭。参列者の1人で、八幡浜市に住む森口政夫さん(73)は、兵庫県西宮市で被災しました。
森口さん
「2階で寝ていたんですよ。寝返り打とうとしたらドカンと来て、おい地震だぞと言ったとたんにグラグラっと横揺れが来て。20秒ぐらい。でもね、めちゃくちゃ長く感じました。そのうちにギーっていう嫌な音がして家がつぶれた」

自宅は全壊。一家でわずかな隙間から着の身着のまま、なんとか脱出しました。

「寒かった…。とにかく無我夢中、考える余裕なんかない。夜が明けて見て、ぞっとしました。もう何もかもがないんですよ」
阪神・淡路大震災による建物の被害は、住宅だけでも64万棟近く、犠牲者は6434人にのぼりました。
「ショックではある。ここまでなるんかって…」