プロ11年目を迎える西武の高橋光成(27)が「すべてを懸けて」再起を誓う。2021年から3年連続二桁勝利を挙げエースに成長も、昨季はリーグワーストとなる11連敗で未勝利。「しんどかった」1年から脱却するため、今オフは師と仰ぐメジャーリーグ・エンゼルスの菊池雄星(33)のもとで自主トレを行っており、今季の復活へ向け意気込みを語った。
昨季を振り返り「結構しんどかった」
高橋:(カメラに向かって)今年もよろしくお願いします。
順調にキャリアを重ねてきた高橋にとって、2024年は苦しい1年だった。プロ1年目から1軍のマウンドを経験し、5年目の2019年には初めて二桁10勝。2021年には開幕投手に指名され、11勝をマークしチームの勝ち頭に。以降、3年連続で二桁勝利を挙げたが、昨季は怪我で出遅れた。4月14日に初登板を迎えたが、なかなか白星がつかずパ・リーグワーストに並ぶ開幕11連敗。結局1勝もできずにシーズンを終えた。
高橋:もがいても結果が出なくて…ファームでも上手いこと自分のパフォーマンスが発揮できなかった時は結構しんどかったですね。
復活に向けまずは髙橋が取り組んだのは、昨季を振り返ることだった。投球フォームが噛み合ってなかったことを明確にすると球速、コントロール、メンタル面も振り返り、そこで見つけた課題を潰すためにコーチングスタッフらと話し合いを重ねた。
再起をかけ投球フォームを見直そうとしていた高橋に声をかけたのが元西武の菊池だった。菊池は花巻東高校から2009年にドラフト1位で西武へ入団、在籍した9年間では2017年に16勝を挙げ最多勝、防御率1.97で最優秀防御率のタイトルに輝いた。高橋はプロ1年目の2015年から4年間、菊池と共にプレーし、その間の自主トレも同じ時間を過ごしてきたという。高橋が背中を追いかけてきた存在だ。
