「甘えん坊で本も絵も好きだった」当時を知る人は…
郡山市中野にあるキリスト教会。父親が牧師の鈴木さんは、幼少期をここで過ごしてきました。
長谷川昌子さん「甘えん坊で誰とでもよく話しをする子どもだったし、本が好きだったし、絵も好きだったし」
長谷川昌子さん(76)は、礼拝を通じて交流を重ねてきました。鈴木さんは5年ほど前に郡山市を訪れ、その際、自宅だった教会を描いたデッサンを長谷川さんに贈ったといいます。長谷川さんは、今回の受賞を喜びながら、早くも次回作に期待を寄せています。

長谷川さん「年を追うごとに深いところに進んでいる。彼自身の描きたいものを表現してくれているかなというのを楽しみにしたい」
そして、市内には、鈴木さんの小学校時代の恩師がいます。横田安弘さん(56)。大成小学校の5年生の時に、担任を務めていました。
横田安弘さん「本はもともと好きで読んでいる子、でもずっと教室にもいるわけもなく、友達とも仲良く過ごせる、優しくて明るくて思いやりのある子でした」
横田さんは、鈴木さんが転校する時に一冊の本を受け取っていました。「5年2組は永遠不滅だ!」鈴木少年が過ごしたクラスの思い出が綴られています。

横田さん「中身もすごく大人びた表現で書かれた話。こんな楽しいことがあったんだと、良かったなという気持ちで読ませてもらった。楽しさを忘れずに、ずっと執筆活動を続けてほしい。頑張ってね」
鈴木さんは去年小説家デビューしたばかりで、2作目が初めて芥川賞の候補になり、受賞しました。
福島という原風景を文学に…。芥川賞の贈呈式は、2月下旬に行われます。














