北陸新幹線の敦賀から大阪までの延伸ルートは、現行の「小浜ルート」か石川県内で声高に叫ばれている「米原ルート」か。石川県の馳浩知事は小浜ルートについて、改めて議論が必要だという考えを示しました。

政府が決定した現行の小浜ルートでの着工を主張する福井県の杉本達治知事は、9日持論を展開しました。

福井県・杉本達治知事「私個人の初夢として申し上げれば、小浜・京都ルートの中では、小浜先行開業もあるのではないか」

一方、石川県・馳浩知事は14日の県議の新年互礼会のあいさつで、得意の俳句で延伸の話に触れました。

「新幹線 敦賀の先に 春の風」

杉本知事と歩調を合わせる形で小浜ルートで進めるべきとの立場ではありますが、石川県内の首長や県議らから米原ルートを推す声が強まるなか、どちらかに与することを避けたような物言いでした。

馳知事は、杉本知事から直接連絡を受けたと16日の記者会見で明かした上で、「杉本知事の(小浜先行開業)発言の重大性はそんなに高くない」と述べました。