去年2月、死産した赤ちゃんの遺体を遺棄したとされるベトナム国籍の技能実習生の裁判。検察側は15日、女に懲役1年6か月を求刑しました。

弁護側「出産直後の極限状態 一時的な行動」無罪主張

遺体が遺棄された現場(福岡・博多区 2024年2月)

起訴状によりますと、ベトナム国籍の技能実習生グエン・テイ・グエット被告(20)は、去年2月、死産した男の赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れ、交際相手の家のごみ箱に遺棄したとされています。

15日の公判で検察側は「勤務先に出産を知られたら帰国させられるなどと考え、他者が遺体を発見するのが困難な状態を作り出した」などと主張。

「宗教感情や敬けん感情をないがしろにする悪質な行為」などとして、グエット被告に懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は「出産直後の肉体的・精神的に極限の状態で一時的に取った行動だった」などと述べ無罪を主張しました。また、最終意見陳述でグエット被告は「私は子を投棄していません」と述べました。

判決は3月7日に言い渡されます。