前回の発生から約80年

南海トラフ巨大地震は歴史上100年から150年の間隔で起きていて前回の発生から80年近くが経過しています。

また、日向灘では過去にもマグニチュード7クラスの地震が繰り返し起きています。臨時情報が出た際の避難支援などについて住民らと検討を続けている杉山准教授。

「今後、何回も臨時情報が発表される機会がある」としたうえで「備えを拡充していく必要がある」と強調します。

九州大学 杉山高志准教授「何度も臨時情報が発表されたから、慣れてしまうのではなくて、何度も臨時情報が発表されたからこそ対応に慣れる。それゆえにその都度対策を考えるといった形で日常生活の中に臨時情報を書き込ませる必要があると考えております」

死者32万3000人の被害想定も

南海トラフ地震が発生すると国の被害想定では、最悪の場合死者32万3000人、倒壊・焼失する家屋238万6000棟、経済的な損失はおよそ215兆円にのぼると試算されています。

いつか起きるその日のために、日ごろからどのように備えていくのかが問われています。