ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表者らと面会した石破総理が、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加に関して明言しなかったことについて、広島県の湯崎知事は14日、「残念だ」と話しました。
広島県 湯崎英彦知事
「オブザーバー参加について明確なお答えがなかったということで、残念だと思っている」
田中代表委員ら被団協のメンバーは今月8日、石破総理と面会しました。この中で被団協側は今年3月に行われる締約国会議に、日本もオブザーバー参加するよう求めましたが、石破総理から明確な回答はなかったということです。
湯崎知事は、ドイツを含めて締約国会議にオブザーバー参加しているNATO加盟国もあるので、日本も十分に参加できるのではないかと述べました。
広島県 湯崎英彦知事
「ドイツの軍縮大使と話をすると『核兵器国と非核兵器国の橋渡しのためにやっているので』とおっしゃっている。それは日本政府の役割だと思うので」

湯崎知事は、ドイツの考え方などを検証して参加してもらい、橋渡し役を果たすとともに、核兵器廃絶に向けたリーダーシップを発揮してほしいと話しました。