離島のごみ処理にかかるコストの軽減や廃棄場所の問題などを解決しようと、伊是名村と伊平屋村で、新たな廃棄物処理装置の導入が検討されています。

伊是名村と伊平屋村のごみの焼却処理費用は、年間7000万円から1億円にのぼり、処理後の灰は三重県に輸送するなど、ごみ処理に多額の費用がかかっています。

こうした課題の解決のため2つの村はきょう、特殊なリサイクル装置「ERCM」について関係者から説明を受けました。

ERCMは家庭や企業から出たごみを熱分解し、粉末状のセラミックに変えるもので、投入したごみは土に混ぜたり舗装材料として活用したりできるようになるということです。



▼伊是名村 高良和彦副村長
「農業廃プラを自前で処分できる。海岸漂着ごみや廃タイヤなど島内で処理できればいいと思っている」

▼NTT西日本 ビジネス営業部 古堅誠部長
「自治体や企業に伺うときに、特に離島の自治体からはごみの問題をよく聞いていた。島内で出たごみを沖縄本島に運ぶ、輸送コストをかけてさらに、廃棄に対するコストもかかる。コストを下げながら島の中で処理できないかという話をいただいて、ERCMを紹介することになった。NTT西日本としては、沖縄を皮切りに全国に展開していきたいと思っている」

ごみ処理にかかる費用は、年間700万円程度に抑えられることから村は導入を前向きに検討していますが、初期費用が数億円かかるため、国や県の補助金活用も視野に入れ調査を進めるとしています。