次の参議院選挙が今年の夏に迫っています。
現在、議席を持つのは、4年前の補欠選挙で初当選した立憲民主党の羽田次郎(はた・じろう)さん。

一方、少数与党となった自民党が1月11日から候補者の公募を始めました。
また、参政党の新人、竹下博善(たけした・ひろよし)さんも立候補を表明しました。

各党・各陣営が選挙態勢の構築を急ぐ県区の現状と見通しを取材しました。


立憲民主党 羽田次郎さん:
「昨年10月の衆議院選挙において、皆さんの一票一票の積み重ねで与党が過半数割れをおこし、そのことによって国会に緊張感が生まれました」


12日に、佐久市の佐久平駅近くの交差点で街頭演説をした参議院長野県区選出の現職・羽田次郎さん。

2020年に兄で参議院議員だった雄一郎さんが新型コロナで亡くなり、翌年4月の補欠選挙に立候補して、初当選を果たしました。

参議院議員の任期は6年。

3年ごとに半数が改選されます。

長野県区は、2013年の選挙までは定数が4あり、改選議席の2議席は与野党が1議席ずつ分け合ってきました。

しかし、2016年の選挙から改選議席が1に減り、その選挙では、当時の民進党の杉尾秀哉(すぎお・ひでや)さんが当選。


その後も、2019年の選挙で羽田さんの兄の雄一郎さんが、21年の補欠選挙で羽田さんが、22年の選挙で再び杉尾さんが当選し、野党系候補が連勝してきました。

羽田さんは当選後も頻繁に地元に足を運び、浸透を図ってきました。

羽田さん:
「前回の選挙戦で訴えた、小さな声を大切にすることを大切にしてきた。国会期間中も週末には地元に戻り、地域を回り、現場の声を国会の質疑などに生かしてきた」