来年カンボジアで予定されている博物館の開館に向け、現地の職員が戦争の継承や平和発信のあり方を学ぼうと沖縄を訪れています。

JICAの事業の一環で糸満市の平和祈念資料館へ研修に訪れたのは、内戦後に残った地雷や不発弾の除去を担う「カンボジア地雷対策センター」の職員4人です。

カンボジアでは過去の内戦など歴史の継承が課題となっていて、4人は来年現地で開館する博物館の設置に向け沖縄、そして広島で資料の展示・収集方法などを学びます。平和祈念資料館の前川早由利館長は「平和発信のノウハウがカンボジアの博物館作りに生かされ、沖縄とカンボジアの交流を深めることができれば嬉しい」と歓迎の言葉を述べました。

カンボジア地雷対策センター ウン・ラックスメイさん
「約4週間一生懸命学び知見を深め、ここで得た情報を現地のメンバーと共有して、博物館の運営に生かしたい」

4人はきょうから来月7日までの22日間県内の小学校や高校などを訪問し平和教育のあり方のほか、戦争や平和の発信に関わる様々な手法を体系的に学ぶ予定です。