◆“がまの穂”に似ているから「かまぼこ」
実は、その歴史と大きく関係していることが、かまぼこの製造と販売を手がける「紀文」への取材で明らかになりました。
紀文食品 広報担当 村田真由香さん
「かまぼこが書物に出てくる一番古いものが平安時代の書物で、宴会料理の献立の記載の中に、“蒲鉾”という文字と、焼いた練り物の絵が描かれている」
その書物というのが『類聚雑要抄』です。
平安時代の祝賀料理が描かれているのですが、その挿絵には、確かに「蒲鉾(かまぼこ)」と書かれているのです。さらに料理を再現してみると、まるで「ちくわ」の様な形状をしています。

形が、がまの穂に似ていることから「かまぼこ」と名づけられたということです。
紀文食品 広報担当 村田真由香さん
「その後、時代が流れていくにつれて、今のような板に乗せた”焼きかまぼこ”に発展し、江戸時代になると”蒸しかまぼこ”だったり、”揚げかまぼこ”に発展していった」