20日の大寒を挟む1週間は寒さが緩む…
15日から16日頃の荒天が過ぎると、日本付近は寒気の影響を受けにくくなるでしょう。寒さは緩み、九州から関東では、最高気温が10℃を超える日が、一週間程度続くようになりそうです。
20日は二十四節気の「大寒」、一年で最も寒さが厳しくなる頃であると同時に、自然界は少しずつ春に向かっていく頃です。春に向かってまっしぐら、とはならなくても、季節は順調に進むとみられます。

次の図は、北半球の上空5500メートル付近の大気の流れの予想です。
左側の図は、向こう1週間です。サハリン付近はいつもより高度が高いオレンジ色のエリアになっています。一方、朝鮮半島や東シナ海、西日本付近では、いつもより高度が低い青色のエリアになっています。大気は高度が高い方から低い方に流れるため、北極やシベリアから一旦南下している寒気は、今後、袋状に閉じ込められ、日本付近に西回りで流れ込みやすいでしょう。

右側の図は、15日から16日頃の荒天のあと、20日の大寒を含む1週間です。中国東北区から千島の東にかけて、さらに日本付近も、いつもより高度が高いオレンジ色のエリアになっています。このエリアでは、北極付近の寒気を阻止します。このため、日本付近に寒気が流れ込みにくく、寒さは緩む傾向になります。
13日午前中は、北陸付近に発達した雪雲がかかる見込みです。雪の急な強まりに注意が必要です。
16日(木)午前3時までの大雪と雨の動きをシミュレーションをみていきます。