菓子・パン部門の最優秀賞は、「パティスリー ルヴァンヴェール」の「純米大吟醸日置桜ケーキ」。

洋菓子店ルヴァンヴェールがあるのは鳥取市気高町。
店主の長さんは大阪での修行を経て、生まれ故郷に店を開きました。
地元への思いの強さは人一倍です。
パティスリー ルヴァンヴェール 長 茂雄さん
「まずはやっぱり地元食材を使いたいっていうところで、色々何か使えるものはないかって探しました」
そして出会ったのが地元の老舗酒蔵、山根酒造場の「日置桜」でした。
ブランデーケーキの経験はあったものの、日本酒を使うのは初めてのこと。
しかも長さん自身はお酒が飲めない体質、スタッフや酒蔵の人達の協力を得て試作を重ね、納得のいく味に辿り着きました。
日野彰紀記者
「いただきます。日本酒の香りがふっと浮き立つんですが、香りだけじゃないんです、しっとりとした生地に日本酒が染み込んでいますから味でも存在感があります。」
「主役はケーキの生地よりも日本酒」と話す長さん。
初めは首を傾げていた酒蔵の職人も認める出来栄えとなりました。

パティスリー ルヴァンヴェール 長 茂雄さん
「結構しっとりした味わいで最初ちょっとケーキの甘さやちょっと甘みを感じて、後から日本酒のちょっとコクと深さが感じられるような商品となっております。
地域に根付いたお店なんで、なるべくその地域の食材を使ったような商品を作るように心がけております。」
色とりどりのショーケースの中には、イチゴやトマトといった地元産食材のケーキもズラリ。
ルヴァンヴェールは、地元に根付いた店として食パラダイスの一翼を担います。