去年9月に新しくなった松山駅。再開発や鉄道の利便性向上に向けた取り組みなどについて、JR四国の四之宮和幸社長に話を聞きました。

JR四国初のプロパー社長

去年6月に就任した四之宮和幸社長は、愛媛県西条市出身の60歳。1987年に国鉄が民営化されJR四国が発足して以降に入社した、初めてのプロパー社長です。

就任前の会見(去年5月)
「信頼して安心して利用いただけるサービス提供型ビジネスを通じて、運命共同体である四国の未来をつくることに貢献していきたい」

人口減少や高速道路の延伸によって、今後、ローカル鉄道を取り巻く環境はいっそう厳しさを増す見通しです。

「鉄道以外の収益拡大」に注力 新JR松山駅のにぎわいづくりは

そんな中、四之宮社長が力を入れるのが鉄道以外の収益拡大で、そのプロジェクトの1つが、去年9月に線路が高架化され生まれ変わった松山駅です。高架下に商業施設をオープンさせるなど駅の賑わいづくりを進めています。

四之宮社長
「たくさんの人が来ていると同時に、駅の入場券が予想以上にたくさん売れていて、周りにまだ何もできていないので少しは伸びるかなと思ったんですが、昨年は私どもの想定を上回るような利用状況でした」

駅が賑わうことで、鉄道を利用する人も増えているということです。

「松山駅を中心に近距離のお客様が増えているというデータがあって、特に10キロ未満の駅からの利用が増えているということもありますので、おそらく開業効果だろうなと分析しています」