8日、新たに発覚した米兵による性的暴行事件。識者は米軍による再発防止策の実効性を疑問視しています。

この事件は去年11月、米海兵隊員が面識のない女性に性的暴行を加えてけがをさせたとして、不同意性交等傷害の疑いで書類送検されたものです。

去年、沖縄県内では米兵による性的暴行事件が相次いだことから約2週間前には
県民大会が開かれ、再発防止を求めて怒りの声を上げたばかりでした。

度重なる事件を受けて性犯罪や被害者支援に詳しい琉球大学の矢野恵美教授は、米軍による再発防止策の実効性を疑問視しています。

▼琉球大学 矢野恵美 教授「性犯罪はお酒が入った場で行われるケースも多いですけど、全くそれとは関係のないところで行われる性犯罪もあるので綱紀粛正、とりわけリバティー制度の強化ということでは性犯罪は防止できない」

矢野教授は米兵を対象に性犯罪を防ぐ教育プログラムを実施するなど実効性のある対策を提言しています。

米軍や政府は去年、再発防止に向けて県や住民との意見交換の場として「フォーラム」の創設を発表しましたがいまだ開催されていません。