国内有数のミカン生産地、熊本。4年前にAIを活用した最新の選果装置が導入されました。48種類に自動で選別でき、効率が格段に上がりましたが生産者の負担が増えた側面もあるそうです。一体どういうことなのでしょうか。
「定時で帰れる」最新技術で選果効率アップ
熊本市西区河内町にあるミカンの選果場では、最新のAI装置を使ってミカンが選別されていきます。ミカンに当てた光の屈折具合などから甘さや酸っぱさがわかる仕組みです。
JA熊本果実連 吉田知貴 係長「この装置は果実の内容がわかります。モニターに映っているのがミカンの糖度と酸度の値」

さらに上下・左右・前後の6方向からミカンを撮影し、見た目のきれいさや腐れに繋がる傷みなどをAIがチェックしています。味や大きさ、見た目で48種類に自動で分けることができます。
吉田係長「以前は判定できなかったところまで判定できるようになっているので、かなり正確な選果ができる」

選果の効率も格段に上がりました。
吉田係長「以前は80人~100人の従業員がいたが今は60人ぐらいの従業員になった。選果終わりも以前と比べてかなり早くなり、定時で終わるようになった」
しかし、効率が上がったからといって収穫した全てのミカンを選果場に持ち込むことはできないといいます。一体なぜなのでしょうか。