ファクトチェック廃止以外にも「共和党系幹部起用」「取締役にトランプ氏に近い人物」Metaのすり寄り

藤森祥平キャスター:
Meta社のザッカーバーグCEOは
・FacebookやInstagram、Threadsのファクトチェックを廃止
→第三者の注釈を表示する機能を導入
・渉外トップに共和党系幹部を起用
・取締役にトランプ氏に近い人物を選出
などをしていくということです。
元々は、トランプ氏と険悪だった仲ですが、一気に距離を縮めてきました。

トラウデン直美さん:
ここまであからさまに擦り寄っていくのは、見ていて不穏な気持ちになります。それだけトランプさん寄りになるメリットというか、そうしないことに不利益を覚えている人が意外とたくさんいるのではないかと思います。
ファクトチェックの廃止に関して、これまでも何が正しいかSNS上での情報収集の信憑性には不安なところがありましたが、さらに不透明になっていきます。より自分自身でソースが何なのか、きちんと見ていくことが今後も大事になってくると思います。
藤森キャスター:
ファクトチェックの一部機能は残すということですが、どれぐらい機能的に効果を上げているかもわかりづらいと言われていますね。

教育経済学者 中室牧子さん:
今回、導入される「第三者の注釈を表示する機能」は、Xでは既に「コミュニティノート」として実装されている仕組みです。X社がいろんなデータを公開していることもあって、過去のデータを全部ダウンロードして分析をすることができ、過去のコミュニティノートのデータを使った学術論文も既に出ています。
日本のデータを使った学術論文で、非常に面白いものがあります。日本では、Xのコミュニティノートは2021年頃から急速に増加していて、中でもとりわけ多いのはワクチンに関する記載だったということです。ワクチンは、非常に専門性の高い知識が必要とされるので、専門家の知識を無料で誰かが任意で出してくれるのを待たなければいけないということですから、そういったものを果たしてファクトチェックと呼ぶのか?という議論が残ると思います。
小川彩佳キャスター:
その信憑性がどうなのかということにもなりますからね。