沖縄に駐留する米海兵隊員が、沖縄本島内で成人女性に性的暴行を加えけがをさせたとして、不同意性交等傷害の疑いで書類送検されました。

8日、書類送検されたのは、30代の米海兵隊員です。警察によりますと海兵隊員は去年11月、沖縄本島内の建物の一室で早朝から昼前にかけて、面識のない成人女性に、性的暴行を加えけがをさせた疑いがもたれています。

当時、事件があった現場には、海兵隊員と女性の2人しかいなかったということです。

事件が起きた直後に女性が警察に届け出たことから発覚しました。警察は海兵隊員のは海兵隊員の所属と階級、認否を明らかにしていません。

米軍はRBCの取材に対して、「地元当局と協力してプロセスを進めている」としたうえで、事件について「米軍の基本的な価値観を反映するものではなく、沖縄に駐留する多くの軍人の行動を代表するものでもありません」とコメントしています。

県によりますと8日午前、県警から県に対して事件の発生時期や海兵隊員についての情報が共有されたということです。

事件の発生を受けて玉城知事は「約1年の間に女性の人権や尊厳を蔑ろにする重大かつ悪質な犯罪が5件も発生したことは、極めて遺憾であり激しい怒りを覚える。県はこれまで米軍及び日米両政府に対し事件に強く抗議するとともにより実効性のある再発防止策を求めてきたが、凶悪な事件が繰り返し発生していることについては隊員の教育やリバティ制度など、米軍が実施している再発防止策の実効性に強い疑念を持たざるを得ない」などとコメントしています。