アメリカのバイデン大統領を相手取った、前代未聞の訴訟に発展した日本製鉄によるUSスチールの買収計画。日本製鉄の橋本会長は会見で、「諦める理由も必要もない」と買収を目指す方針を改めて示しました。
午前9時から開始された会見。日本製鉄のトップの表情は厳しいものでした。
日本製鉄 橋本英二 会長
「これ(買収)を諦めなければならない理由も必要もない。これ(買収)が最善の道であると確信している。最初から結論ありきの政治的介入ってことですから」
買収計画を進めることが「USスチールが競争力を保つ最善の方法」だとして、あくまでも買収を目指し、徹底抗戦していく姿勢を強調しました。
アメリカ バイデン大統領(去年4月)
「今後も完全なアメリカ企業であり続けるべきだ」
日本製鉄がおよそ2兆円を投じ、挑戦したUSスチールの買収計画。しかし、大統領選挙と重なり、労働組合も巻き込んだ政治的な問題に発展。ついには大統領による禁止命令が出される事態となりました。
禁止命令を受け、日本製鉄とUSスチールはきのう、バイデン大統領などを相手取って審査のやり直しを求めるなどの訴えを起こしました。
日本製鉄 橋本英二 会長
「安全保障上の問題があるのであれば、とっくの昔にバイデンは、これを承認しないと判断できた。(Q.戦略は正しかった?あるいは反省点は?)反省点はないです。全てあらゆることは、手を尽くしたということですね」
一方、トランプ次期大統領はきのう、SNSで…
トランプ次期大統領(6日更新のSNS)
「関税によってUSスチールは、より収益力や価値がある企業になるというのに、なぜ今、売却したいのか?」
さらに、同じく日本製鉄から提訴された全米鉄鋼労働組合の委員長は「根拠のない申し立てに対しては強く反論していく」とコメントし、こちらも争う構えです。
橋本会長は「勝訴のチャンスはある」としましたが…
日本製鉄 橋本英二 会長
「何%の確率であるとか、どのような期間で出るということは、今は申し上げるタイミングではないと思います」
民主主義で選ばれた大統領。その判断に、司法の力で日本企業が対抗する事態はどのような展開をたどるのか。舞台は法廷の場に移り、争われます。
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