内装工事の「大昇」は12月20日、富山地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが帝国データバンク、東京商工リサーチの調べでわかりました。負債額は約1億4200万円とみられます。

帝国データバンク富山支店、東京商工リサーチ富山支店によりますと、大昇は1966年(昭和41年)創業、1988年(昭和63年)設立の内装工事業者です。

地元の富山県滑川市を中心とする富山県東部で公共施設や事業所、一般住宅の内装工事を手掛けていて、ピーク時には売り上げ高約4億9000万円を計上していました。

近年は物価の上昇を背景に新築住宅の需要が低下、公共事業の減少によって受注が減り、2024年6月期の売上高は約1億2000万円を割り込む水準まで落ち込んでいました。

また、内装資材などの仕入れ価格が高騰し、収益性は低調に推移、財務面は債務超過に陥っていました。さらに借入金の返済負担が重くのしかかり資金繰りを圧迫、事業継続の見通しが立たなくなり今回の措置となりました。負債額は約1億4200万円とみられます。