野球界の二人のレジェンド、イチロー(51)と松井秀喜(50)のスペシャル対談が実現した。日米通算4367安打を記録したイチローと、日米通算507本塁打をマークし名門ヤンキースを世界一に導き、ワールドシリーズMVPにも輝いた松井。一時代を築いた2人のヒーローが10年ぶりに再会し、都内のホテルで向き合った。(第1回/全6回)
10年ぶりの再会は「ヒデキ・マツイ!!」から
二人は高校野球女子選抜との試合(2024年9月23日、東京ドーム)の前日の決起集会で、10年ぶりとなる再会を果たした。松井はその試合に初めて参加するため、ニューヨークからやってくる。その到着をKOBE CHIBENのメンバーと共に待っていたイチローは、少し興奮した様子だった。

イチロー:(松井が)到着した時に拍手とかいらないんで。大げさにワーッてやられるの、多分好きじゃないタイプと想像しています。合ってるかどうかは分からないけど。いや~、緊張感あるね(笑)こういうパターンないからね。これは・・・ドギマギするね。来るよ、足音が聞こえてくるね。ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン、ガシャーンって(笑)
イチロー:(松井が登場して)へい!!
松井:ああっ!どうもどうも。
イチロー:ヒデキ・マツイ!!
松井:なんでそんなテンション高いんですか(笑)
イチロー:元気?
松井:元気ですよ。

イチロー:いや今日ね会食だし、決起集会だから、できるだけカジュアルに来てって言って、僕はこんなんすわ。短パン。僕の人生で一番短い短パン、Tシャツ、以上。これ以上カジュアルなものがないぐらいカジュアルで来ました。
松井:いや、私もほらTシャツですよ。
イチロー:「私」とか言う人だから(笑)。共通する人がいるんですよ。「カジュアルでお願いします」で、ジャケット着てくる人は王(貞治)監督ですよ。それ、共通してるよ。今、すごくそう思った。
松井:私はこれ、精一杯頑張ってカジュアルですよ、これ。
イチロー:なんかもう、なんかいやらしい(笑)
松井:いやいやいや(笑)だってジーンズですよ!めったに履かないですよ,、僕ジーンズ。だって、食事するの初めてですよ。
イチロー:明日の試合、いい試合にしましょう。その勝利を祈念して、乾杯!あ~嬉しいじゃないですか。
全員:(拍手)
イチロー:一緒に酒飲んでるんだよ。これは最初で最後の可能性が。明日どんな気持ちになるかとかさ、やっぱ現場に立って、ユニホーム着てプレーしたら。
松井:何万人の前で試合やるなんて、いつぶりだろう。
イチロー:一年後にまたやりたくなったら、それは我々はね、大歓迎なわけですから。なんかそうなってほしいなという。
松井:私も戦力外通告受けるかもしれない(笑)
イチロー:タイムタイム。さっきから気になるんだけど、「私」ってなに!?「私」って。
松井:ちょっと待って、50歳も50歳ですよ、我々(笑)
イチロー:いや、そうです。すみません(笑)