年末年始のオーバーツーリズム対策。人気アニメの聖地として話題の温泉街では、1時間あたり入場100人までとする人数制限に踏み切ります。
山形県尾花沢市に今、人口の100倍近くの観光客が押し寄せています。
タイからの観光客
「ここに来るのが私の夢だったんです。ここはとてもいい場所」
外国人観光客
「とても美しいと思います」
市の中心部から車で30分の銀山温泉は、アニメ「鬼滅の刃」やジブリ映画「千と千尋の神隠し」の町並みに似ていることから、外国人観光客が今急増しているんです。
フィリピンからの観光客
「ジブリ映画みたいだってこの場所はすごく有名なの」
日没後にはガス灯がともり、さらに幻想的な風景に。一方で、深刻な問題も…。
観光客の増加で、狭い温泉街の通路が大混雑。過去には観光客による路上駐車などによって、救急車がたどり着けなかったことも。
銀山温泉組合 副組合長 小関健太郎さん
「路上駐車や渋滞によって救急車がそこまで来てるんですけども、(救急車がたどり着けず)救急隊だけ下りてくると」
その対策として市が12月から始めたのが、日帰り客を対象とするマイカー規制の実証実験です。
日帰り客は、銀山温泉の2キロほど手前で車をとめ、有料のシャトルバスやタクシーで温泉街に移動してもらいます。
マレーシアからの観光客
「悪くはないと思うよ。きょうは人も多くないしね」
さらに来年1月7日からは、温泉街の入場を1時間あたり100人までとする入場制限も併せて実施する事が決まっています。
銀山温泉組合 副組合長 小関健太郎さん
「本来の目的として、お客様に楽しい思いをして頂きたいということと、安全というものを上げなければいけない、この2点のためですね」
“オーバーツーリズム対策”はほかでも…。漫画「スラムダンク」の聖地として人気の鎌倉市の踏切です。
一部の観光客が車道に出て写真撮影する行為が問題に。迷惑行為を防ごうと、今週、防犯カメラが設置されました。
近隣住民
「(観光客が)減ってほしいというよりも、もうちょっと安全を確保できて観光客を招き入れるみたいな、そういう対策があればいいな」
持続可能な「観光モデル」とは…試行錯誤は続きます。
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