秋田市の秋田大学医学部附属病院は2024年に行った帝王切開手術で、吸収糸を使用すべきところ、非吸収糸を用いて手術し、再手術が必要となった医療事故が発生していたことを明らかにしました。
この事故は秋田県在住の女性が帝王切開で出産する際に行った、緊急止血のための縫合手術を受けた際に生じたものです。
手術の2日後、医師が誤って本来吸収糸を使用すべきところを、非吸収糸を使用していたことが明らかになりました。
病院は女性とその家族に対し、ミスを説明した上で、再手術について同意を得て、手術から8日後に全身麻酔下腹腔鏡手術で抜糸を行いました。女性は順調に回復し、退院したということです。
この事故を踏まえ、秋田大学医学部附属病院では、縫合糸について中央手術部で一元管理するほか、出血のリスクが予測される場合には医師が手術に使用する縫合糸を事前に確認し、中央手術部に準備を依頼するなどの再発防止策を講じるとしています。