■大人の社会で起きていることを真似する写し鏡
旭川市の高校教諭で、いじめ問題に取り組むNPOの代表も務める岩岡勝人さんです。学校生活に悩む子どもや、少年非行でトラブルを抱えた子どもたちを目の当たりにして来ました。
岩岡さんは「子どもは大人の社会で起きていることを真似する写し鏡だ」と言います。
NPO法人 学校の底力 岩岡勝人理事長:
「なるべく失敗しないような社会になっている。失敗が許されない。だからやらない。そういう社会からでは子どもたちの中でも、リアルの中での切磋琢磨が無くなっている」
閉鎖的な関係性に陥りがちな若者たちに、社会との接点を持たせるのが大切だと指摘します。
NPO法人 学校の底力 岩岡勝人理事長:
「大人と言われている全員が、全員の子どもたちに関心を持っていただきたい。愛情の反対は無関心っていう言葉があるとおり、社会全体が政治も含めて子どもたちに無関心」
子どもと真剣に向き合う大人の姿と居場所づくりが、非行や犯罪を防ぐいつかの助けになるかもしれません。