暗号資産交換会社「DMMビットコイン」からおよそ482億円相当が流出した事件で、警察庁などは、北朝鮮のハッカー集団「トレイダートレイター」によるサイバー攻撃と特定したと公表しました。
DMMビットコインは、今年5月に482億円相当の暗号資産が不正に流出し、今月2日、廃業することを発表しました。
この事件をめぐって、警察庁やFBI=アメリカ連邦捜査局などは、きのう、北朝鮮のハッカー集団「トレイダートレイター」によるサイバー攻撃と特定したと明らかにしました。
この集団は、今年3月以降、DMMビットコインが暗号資産の出入金を委託していた管理会社「Ginco」のウォレット管理システムへのアクセス権を持つ社員にヘッドハンティングを装ってSNSの「LinkedIn」を通じて接触。
「あなたのスキルに感銘を受けた」「プログラミングを学びたい」などと技術を確認する名目でURLを送信してアクセスさせ、パソコンをウイルス感染させたということです。
その後、DMMビットコインと「Ginco」の間で、暗号資産の取引額や送金先を改ざんして流出を引き起こしたとみられています。
警察庁によりますと、「トレイダートレイター」による被害が国内で確認されたのは初めてで、社員と接触した際のSNSのアカウントや接続先のサーバーなどから北朝鮮の関与を特定したということです。
「トレイダートレイター」は、北朝鮮当局の下部組織とされるハッカー集団「ラザルス」の一部とされていて、盗んだ暗号資産を核・ミサイル開発などの開発費用にあてていると指摘されています。
国連が今年3月に発表した2017年から去年までの間で北朝鮮の関与が疑われるサイバー攻撃による被害総額はおよそ30億ドル、日本円で4500億円相当だということです。
坂井国家公安委員長はきょう、閣議後の会見で、「標的となりうる組織や事業者には直面するサイバー空間の脅威を認識し、適切なセキュリティー対策を講じてもらいたい」と注意を呼びかけました。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









