Aさんを再び検事に 立ち上がる支援者たち
一方、Aさんの周辺では、Aさんを支援する会が立ち上がっている。
この会の中心メンバーは、Aさんのかつての仕事仲間。
凶悪犯罪をともに捜査したという元刑事の男性と、仕事を通じて知り合った公認心理師たちだ。
元刑事の男性
「女性検事は私がそもそも(担当)していた事件の担当検事。職場に泊まり込みで徹夜で仕事をしてた姿も多くの警察官が知っていたので、本当に胸が苦しくなりました」
公認心理師は事件後にAさんに会った際、Aさんを襲った心身の変化を感じたという。
Aさんを支援する公認心理師
「他者と自分を分けている境界線を侵入される行為があると、自分のまとまりを失ったように感じてしまう。彼女は会見とかいろいろな場面で気丈に報告されていますけど、私という存在が、ひとまとまりでなくなってしまということに耐えている現状じゃないかなと思います」
Aさんの会見を受け、事件にショックを受けた人々からは多くの支援の声が寄せられていた。

元刑事の男性
「いまで130件強くらいですね。正直びっくりしました。『あなたはひとりじゃない』『応援しています』という力強いメッセージを送っていただいて、見たときは感動しました。支援の会の最終目的は彼女に検事として復職してもらうことです」
現在は休職を余儀なくされているAさんだが、また検事の仕事に戻りたいと話す。

被害を訴える 検事Aさん
「被害を受けた人というのは、こんなひどい苦しみを長く長く抱えることになるんだということを自分自身が実体験しましたので、今は皆さんの支援をいただきながら闘っていきたいと思うし、いずれはこの経験をいかして今度は私が誰かを支える側になりたい」