年末年始に食べる定番グルメといえば「年越しそば」と「お雑煮」ですよね。ふるさとの数だけ、その種類があるといわれている「お雑煮」ですが、実は「年越しそば」も地域ごとに違いがあることをご存知でしょうか。
日本の風物詩ともいえる2つのグルメについて、旅行情報誌『じゃらん』がアンケートを実施してまとめた「ご当地ならではだと思う年越しそば(うどん)ランキング」と「味の想像がつかないお雑煮ランキング」を発表しました。
「ご当地年越しそば(うどん)ランキング」1位は小麦粉だけを使った蕎麦?!
ご当地年越しそば(うどん)ランキングTOP5を見て行きましょう。まず5位からです。
5位 くるみそば (長野県)
「くるみそば」は、そば処として知られる長野県の上田市や小諸市で食され、潰したくるみを味噌や砂糖とともにつゆに混ぜ、そばを付けて食べます。栄養価が高いくるみは、ごまだれよりもさらっとしているので、香ばしさとまろやかな味わいはそばとの相性もぴったりです【画像①】。

4位 年越しうどん (香川県)
香川県では昔から、年越しそばの代わりに「年越しうどん」を食べる家庭が多く、郷土料理のひとつ「しっぽくうどん」に、季節の野菜など具材をたっぷり煮込んで味わうそうです【画像②】。
さらに近年では、「年明けうどん」という新しいスタイルも登場。白いうどんに赤いトッピングを添え、1月15日までに食べることでその年の幸せを願う意味があるようです。

3位 にしんそば (北海道・京都府)
ニシンの干物「身欠きニシン」を甘露煮にし、そばにのせた郷土料理です。京都では明治時代、「身欠きニシン」を使った「にしんそば」が名物になり、現在でも年越しそばとしてよく食べられています【画像③】。
ニシンの産地でもある北海道でも、料理方法が紹介されたことをきっかけに、庶民の味として定着したそうです。
ちなみに、京都は淡い色の薄口ダシなのに対し、北海道は濃口醤油を使った関東風が主流です。

2位 わんこそば (岩手県)
お椀に一口大のそばを盛り、給仕の人に継ぎ足してもらいながら食べる「わんこそば」は、お殿様をもてなす料理だったという説もあるのだとか。
かつては、「年越しわんこ」と称して、年齢の数と同じ杯数を食べる習慣があったそうです。小分けにしたときにツルッと食べられるよう、麺が通常より長く切られているなど、たくさん食べられる工夫がされています【画像④】。

1位 沖縄そば (沖縄県)
沖縄県では、「沖縄そば」を年越しそばとして食べることが多いそうです。そば粉ではなく小麦粉だけを使い、かん水で練って作る太目の麺と、豚骨やかつお節からとった濃厚なだしで仕上げたこってりとした汁が特徴です。
豚の3枚肉を使う「沖縄そば」や、醤油で煮た豚の赤身肉とかまぼこを細切りにしてのせる「八重山そば」が広く知られています【画像⑤】。

続いては、「じゃらん 味の想像がつかないお雑煮ランキング」TOP5!