来週水曜日、25日から全国で初めて本格運行が始まる「自動運転レベル4」の路線バス。
運行する愛媛県の伊予鉄グループでは、テスト走行を繰り返すなど、準備を進めています。

駐車場から右折して車道に進入するバス。
路肩に停車するトラックや横断する歩行者の前で一旦停止した後、再び加速しました。

(城 健大呂記者)
「結構速い、時速30キロを超えた」

運転士は手を添えているだけ。さらに…

「カーブの手前まで来ると時速25キロまで落ちた」

そして、バス停前で停車しました。

伊予鉄グループが導入した自動運転バスです。
車体のいたるところに取り付けられた無数のカメラとセンサーが運転士の「目」、1か月以上前から運行区間でテスト走行を繰り返し、頭脳となる「AI」が路面や交通量の状態を学習、スムーズな運転に仕上げてきました。

運転士を乗せる必要がない「レベル4」の自動運転ですが、完全な無人化ではなく「特定自動運行主任者」という資格を持つ運転士が、同乗すると共に遠隔監視も行い、事故などトラブルに対応します。

全国初だという「自動運転レベル4」の路線バスは、12月25日から伊予鉄道高浜駅~松山観光港間、およそ750メートルを運行する計画です。