それでも前を向いて 次の目標は「自己ベスト」

「菊池病」は、原因不明で患者の多くが20~30代女性、若い男性がかかることもあるようです。珍しい病気で、原田医師も、診察するのは年に2~3人程度だといいます。

治療は症状をやわらげる対症療法しかなく、熱が下がらない場合はステロイドを使った治療もあります。

ただ、アスリートとっては、ドーピングや副作用の問題でなかなか難しい薬でもありますが、ドーピングに関してはTUE申請すれば、ステロイド使用は可能といいます。

福部選手は、発症から2ヶ月経った今も発熱することがあり、ステロイドを服用しながら回復を待っています。

今後のシーズン再開は、可能であれば2月の「日本室内陸上競技大阪大会」だということで、それに向けて、毎日トレーニングに励んでいます。

Q.次の目標は?
福部真子 選手
「自己ベスト出したい!って思っているんですけど、どこまでいけるんだろうみたいな…。でもその目標がないと崩れちゃいそうだから、自己ベスト出したいです」

今後の目標は「自己ベスト」の12秒69。現在の100mH日本記録保持者である福部選手にとって、自己ベスト更新は日本記録更新を意味します。

最後にファンに伝えたいことを聞くと「元気にがんばっています」と笑顔を見せた福部選手。苦難に直面しても、前を向いています。