先月、本島北部を襲った大雨で比地川が氾濫し、家屋の床上浸水など多くの被害が出た国頭村比地地区でアンケート調査が行われました。

その結果、ほとんどの住民が川の氾濫の原因は、県が浚渫工事を行わなかったことによる「人災」だと考えていることが分かりました。

比地地区は県に対しおととしからこれまでに3回、比地川の土砂を除去する浚渫工事を要請していましたが、実施されないまま先月の大雨で川が氾濫し、地域のほぼ全体が水に浸かりました。



「人災」だと答えたのはアンケートに回答した37世帯の9割以上に上り、「浚渫の要望が無視されたことをどう思っているか」という質問に対しては、全ての世帯が「不満」だと回答したということです。

被害のあと県は、集落に近い比地川の下流で応急的な浚渫工事を今月4日に完了させていて、来週からは川底を含めた全ての土砂を除去する本工事に着手する予定です。