山形県遊佐町では今、蚕のまゆを使った干支の縁起物作りが行われています。
年の瀬、遊佐町にも冬がやってきました。
繭玉を使った縁起物づくりの名人、高城繁子(たかぎしげこ)さんです。

辰年の今年は96歳で年女だった繁子さん。今年も元気に縁起物づくりを始めました。
遊佐町の吉出地区ではかつて養蚕が盛んに行われていて、まゆ玉細工作りは50年ほど前に余った材料を使い、婦人部で小物作りをしたのが始まりです。

しかし、時代の流れとともに養蚕も行われなくなり、まゆ玉細工を作っているのも、今では、繁子さんだけになりました。
来年は巳年。へびの縁起物づくりです。

高城繁子さん「(ヘビの縁起物作りは)今で5回目に入るそうです」
「2025年は運が回る60年に一度の乙巳の年」

指の先より小さな部品を器用に接着剤で取り付けていきます。
高城繁子さん「ダメだ失敗した」

今年は1人で400個ほど作るということですが、毎年縁起物を楽しみにしている人のため、妥協はありません。
高城繁子さん「まぁまぁだ」

頭と胴体を取り付けて丁寧にヘビ柄を書き込みます。
しっぽをとりつけたら完成。















