運転手のいないバスで名古屋を走る
三連休初日の23日、名古屋では子どもたちが運転手のいない「自動運転バス」を体験しました。
(子ども)
「楽しみー」
親子連れが楽しそうに乗り込むのは、名古屋駅周辺を走るコンパクトなバス、その名も『ナナモビ』です。
『ナナモビ』は自動運転のバスで、衛星で車両の位置を数センチ単位で管理し、取りつけられたセンサーで障害物を検知して走行します。ハンドルもアクセルペダルもありません。子どもたちは「未来の乗り物」に興味津々です。
『ナナモビ』は、名古屋駅と、スタートアップ企業が集まる鶴舞駅を自動運転で結ぶために、愛知県や旅行会社などが共同で開発。2024年の運行開始を目指して9月から実証実験が始まりました。
(参加した子どもたち)
「時速19キロで意外と遅いけれど、周りがよく見えた」
「思ったより安全そうで安心した」
子どもたちは自動運転を体験したあと、理想の乗り物をイメージして、紙で模型を作りました。車内にプラネタリウムをつけた子も…。
(子ども)
「(プラネタリウムは)そこに行かないと見られないから、車でも見られるようにしたかった」
『ナナモビ』の開発に携わって来た名古屋工業大学の伊藤准教授は、自動運転バスの実現で人と人が関わりやすい街づくりにつながるといいます。
(名古屋工業大学大学院 工学研究科 伊藤孝紀准教授)
「車内で会議をしたり、コミュニティーを育んだり、いろいろな使い方ができる」
会議やお茶をしながら、自動運転バスで名古屋の街を走る日も遠くないかもしれません。