三菱UFJ銀行の行員が支店の貸金庫から10数億円相当の金品を盗んだ問題で、半沢頭取ら経営陣が発覚後初めて記者会見を開きました。半沢頭取は「銀行のビジネスの根幹を揺るがす事案」だとした上で謝罪しました。
三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客様や関係者の皆様に心よりお詫びを申し上げます」
午後3時半から始まった三菱UFJ銀行の会見。半沢淳一頭取ら経営陣4名が問題発覚後、初めて会見に臨み、陳謝しました。
銀行内で問題が分かったのは、10月31日。練馬支店、玉川支店に勤めていた40代の管理職の女性行員が、4年半にわたって支店の貸金庫を無断で開け、現金などの資産を盗み出していました。
元行員はすでに先月、懲戒解雇されていますが、被害にあった人はおよそ60名。金額は実に、10数億円にのぼります。さらに、きょうの会見で、このほかに数十名から被害の可能性があると申告があったと明らかにされました。
三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「お客様鍵の紛失等に備えて、銀行側で保管しているお客様鍵の予備鍵を不正に使い、銀行が管理する銀行鍵と合わせて、貸金庫の解錠が行われました」
貸金庫を開けるためには、銀行用と顧客用の2種類の鍵が必要です。貸金庫のスペアキーは、いずれも支店で管理されていました。鍵は封筒に入れて、銀行側の印鑑と利用者の印鑑の割印を押して、封印していました。
しかし、この行員は鍵を管理する責任者だったため、スペアキーを持ち出して金品を盗むことができたのです。
三菱UFJ銀行 向井理人 執行役員
「予備鍵の数や保管状態を確認することになっていたが、今回の発見に至らなかった」
それぞれの支店で保管されていた予備鍵を、本部で一括して保管して管理を強化するほか、再発防止策を実施していく予定です。
経営責任について問われると…
三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「役員の処分については、調査・分析を進め、責任を明確にする中で具体的に検討していきたい」
貸す側が無断で金庫を開け、中のモノを盗むという前代未聞の不祥事。自身の経営責任について、半沢頭取は「再発防止策の実行に取り組むことが最大の責任」と述べるにとどまりました。
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