「ビラは1枚2円」――冬も夏も39年、毎朝の駅前でのビラ配りで支持を広げている野田代表は、企業・団体献金の禁止をめぐり「カネ集め」に“固執”する自民党に「カネのかからない政治」のススメ。その一方、国民民主党が「103万円の壁」で、維新が「高校授業料無償化」で、それぞれ補正予算案に賛成したことに「騙されないように」と“警戒”を呼びかけます。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)

予算修正はみなさんのおかげ

――予算案が国会提出後に修正されるのは1996年以来28年ぶりということですが、どう考えますか。

立憲民主党 野田佳彦代表:
28年ぶりですごい大きな出来事だと思ってますし、予算の修正を求めたのが過去に11回あったんですね。その中で修正できたのは4回なんです。要は今回12回目のチャレンジで補正予算では初めてで。しかもきちっと数字を入れた修正っていうのは、60数年ぶりということでですね、これは実現できたってことはとても意義があると思いますね。28年ぶりのような出来事が起こる今、与野党拮抗という状況っていうのは国民の皆さんが作った状況だと思います。その責任を果たしていきたいと思います

毎日のビラ配りに思う…

――野田さんは39年、毎朝駅前でビラ配りをして支持を広げていますが、“お金のかからない政治”について、国会の議論の中で出ていないですよね。

立憲 野田代表:
抜け落ちてますね。どう見てもお金をかけ過ぎてると思うんですよ。東京は一番都市型で、普通はお金をかけそうもない選挙区じゃないですか。それでも陣中見舞いを配ってたとか、高級なメロンを配ってたとかっていうことが時折起こる。これはかけすぎなんですよね。かけすぎるから、それを回収しようと思って、一生懸命お金集めをやってパーティーもいっぱいやるという悪循環の元はかけすぎていることだと思います。

大元である企業・団体献金にメスを入れていかなければ、不正の温床にたどり着かないと思いますので、この議論をずっとしましょうと言ってきてるんですけれども、どうやら今回の自民党の政治改革の出てきてる法案には企業・団体献金は全くないですから。

年内に結論を出したいと盛んに石破総理はおっしゃっていたけれども、この大テーマについて自分たちの考え方をまだまとめてもいない。我々が言うと反対するだけというのでは議論は進まないと思いますね。