TSMC周辺の渋滞緩和を目的に、熊本県菊陽町の菊陽バイパスで進められていた交差点の改良工事が終わり、12日から供用が始まりました。事業費は約5億円、効果は表れるのでしょうか。※2024年12月12日放送

菊陽バイパス(国道57号)と町道が交わる南方交差点。町道がTSMC方面につながるこの周辺で大きな課題となっているのが交通渋滞です。

菊陽町が今年4月に行った調査では、朝の通勤時間帯に約1.6キロの渋滞が確認されました。

近くに住む人「朝夕の渋滞がひどくて、国道を避けて通るようにしていました」

そこで国は新たに約365メートルの左折専用レーンを設け、12日から供用を始めました。

記者「こちらの交差点では、以前は左折車が直進車を妨げる形になっていたということですが、12日から左折専用レーンが作られたことで、直進車は滞りなく進むことができています」

国はこれにより、TSMC方面に左折する車と直進する車が混在しなくなると見込んでいて、毎日散歩中に渋滞の様子を見ていたという人も…。

近くに住む人「直進が2車線になったのでスムーズになったと思う」

一方で、左折する車の数は変わらないため、左折専用レーンや町道では渋滞が続いていました。

近くに住む人「(町道の)渋滞は変わらないと思います。もう一つ向こうに陸橋が完成したら少しは違うかもしれない」

菊陽町はTSMC方面への渋滞を分散させるため、県と協力して県道の菊陽空港線の延伸事業も進めていますが、完成は2026年度末の予定。すべての渋滞が解消されるのはまだ先となりそうです。