調査会社インテージが11日、「2024年、売れたものランキング」を発表。1位は「靴クリーナー」、2位が化粧品の「パック」、3位に「米」がランクインしました。靴クリーナーとパックは2020年以降で初のトップ10入りです。

インテージは11日、全国約6000店舗より収集している小売店販売データをもとに、日用消費財の中で、何がより売れたかを、推定販売金額の伸びから振り返る「2024年、売れたものランキング」を発表しました。

1位は「靴クリーナー」。
その理由についてインテージの担当者は「猛暑の影響があったのでは」と分析。コロナ禍で加速した「オフィスカジュアル化」で、年初から売れていたスニーカー用シートタイプの靴クリーナーが、暑さが厳しかった6~9月に前年同月の2倍近く爆売れしたということで、猛暑によって革靴からスニーカーを履く人がさらに増え、売り上げが加速したとみています。

2位に入った「パック」は、韓国コスメの拡大、有名タレントによるブームけん引などもあり、大容量の商品を中心に販売が加速。昨年の15位から大きく飛躍しました。韓国ブームでもともと需要の大きい20代までの世代だけでなく、セルフケアの意識が高まったことで、中高年の女性にも訴求したことが今回の結果に繋がったのではとしています。

そして、3位の「米」も猛暑の影響を大きく受けました。新米が出る直前の8月には、騒動とともに販売価格もピークとなり、前年同月比で172%まで上昇しました。担当者は「令和の米騒動に加え、食品を中心に続く値上げの影響で販売額を伸ばしたのではないか」と話しています。