最近、街で増えている乗り物「モペット」。一見自転車にも見えますが、ペダルを漕がなくてもモーターだけで走る電動原付バイクです。

急速に数が増えている中、交通違反や暴走運転など、さまざまな問題も起きています。
無免許運転で接触事故 赤信号無視の“暴走モペット”も
2024年1月、東京・新宿区の路上で、24歳の男性がモペットを無免許で運転し、信号無視をした上で、自転車の女性と接触する事故を起こしました。
女性は骨折、運転手は書類送検されましたが、その後不起訴になりました。
名古屋・栄では、赤信号を無視して横断歩道を突っ切り、人混みの中を走り抜ける“暴走モペット”も。
現場の横断歩道は幅12メートルで、横断にかかった時間は1.2秒。この時出していたスピードは、時速36キロです。そもそも、横断歩道を走ること自体が重大な違反です。

東京・世田谷区では、音もなく後ろから迫る1台の違法モペットが、車の横をかすめるように追い抜いていきます。
(車の運転手)
「ライトも暗いし、音もしない。(自分の車の)スピードは40キロだった。(違法)モペットは、かなりのスピードで追い抜いて行きました」