年末年始は忘年会、新年会と飲食店が繁忙期を迎えます。

山口県下関市の繁華街・豊前田地区では悪質な客引き行為が現在問題になっています。

市民や観光客に安心して街に出てもらおうと飲食業者や市、警察による客引き行為の禁止を呼びかけるパレードが初めて行われました。

豊前田周辺繁華街客引き適正化協議会 辻博史会長
「客引きについて不安、不満、怖いという声たくさんいただいている。また来たい、楽しい街だと思っていただくにはこの街全体が安心安全でなければ成し得ない」

パレードは、地元の飲食店関係者などでつくる協議会や市、警察が一緒になって行いました。

飲食業界、行政、警察が一緒になって客引き行為の禁止を呼びかけるパレードは県内初の取り組みです。

「NO!客引きSTOP!客引き」などと書かれた横断幕やパネルを手に下関市の繁華街の豊前田通りを中心に練り歩きました。

豊前田地区周辺の店はコロナ禍以降、ラウンジやキャバクラの従業員などの客引きが増加しました。

専門の業者が行っているケースもありその報酬が料金に上乗せされ割高に請求されるという事案も発生しています。

豊前田周辺繁華街客引き適正化協議会 辻博史会長
「客引きが多いからあまり豊前田の方には行かないという声もある」

警察は今年にはいって立ち入り検査を行い、指導や警告の措置もとっています。

また協議会では、今年7月に、道や公園など公共の場所での客引きを違反とする自主ルールを定めました。

しかし自主ルールは条例ではないので罰則はありません。

警察によると客引きに関する通報は減少傾向にあるものの全くのゼロではありません。

豊前田周辺繁華街客引き適正化協議会 辻博史会長
「食材豊かなグルメのまち、下関にしたいという思いがある。地元の方も県外の方も来ていただいて楽しい時間を過ごしていただきたい」

これから迎える忘年会、新年会シーズン被害を食い止めようと模索がつづきます。