西臼杵広域行政事務組合消防本部のパワハラ問題を巡る動きです。
9日は、組合議会の百条委員会が開かれ、消防本部の管理者である高千穂町の甲斐宗之町長の証人尋問が行われました。

パワハラ問題が指摘されているのは、高千穂町、日之影町、それに、五ヶ瀬町を管轄する西臼杵広域行政事務組合消防本部です。

消防本部では、去年、ハラスメントに関するアンケートで複数の職員が、上司からのパワハラを訴えたことから組合議会が百条委員会を設置し、実態解明を進めています。

9日の百条委員会では、消防本部の管理者として高千穂町の甲斐宗之町長の証人尋問が行われました。

これまで、甲斐町長は、パワハラ問題が表面化する以前に消防長からアンケート結果の報告は受けていないとしていましたが、一変して9日は、去年12月、消防長から口頭で報告があったと証言しました。

その後、報道陣の取材に対し、甲斐町長は「パワハラが疑われる事案と聞いたが、過去のものと思った」と話し、「報告を受けるだけでなく、積極的に具体的な対策を指示するべきだった」としました。

(西臼杵広域行政事務組合消防本部の管理者 甲斐宗之高千穂町長)
「一部の職員のハラスメントによって、多くの職員が退職するということはあってはならないと思いますし、残った職員をしっかり守っていく、その対応を考えたいと思います」

百条委員会では、来年2月までに最終報告書をまとめる方針です。