2度めの記者会見で「4割近くが無断・架空の登録」認める 自らの関与は否定

自民党 田畑裕明衆議院議
「調査の結果、合計262名分につきまして不適切な党員登録、党費の支払いが認められました」

田畑議員の事務所が管理する党員701人のうち、不適切な党員登録は262人だと述べた。実に4割近くが無断または架空の登録で、ほとんどが2つの支援企業の従業員などだった。

不適切な党員登録は2015年から田畑議員の親族が始めたと言い、年間60万円にのぼる党費は、この親族が肩代わりし、2020年に亡くなってからは田畑議員の父親が引き継いだと説明した。

自民党 田畑裕明衆議院議
「田畑事務所におきまして管理しておりました多数の党員に関し、入党意思を確認せず、党費も第三者が支払うという不適切な取り扱いをしてしまったことは事実であり、私自身、管理が不十分であったと猛省しております」

反省しているとしながらも、自らの関与については否定した田畑議員。 
音声データで企業献金を党費に充てていたと、支援者に説明していたことをただすと。

自民党 田畑裕明衆議院議
「そのような事実はございません」

Q.改めて、そのときになぜ企業献金を充てていたという説明になってしまったのか

自民党 田畑裕明衆議院議
「まあ非常に私の相手の学生時代からの旧知の仲である支援者に対してですね、気安さもあり、非常に慌てた心境の中でお話をしてしまった。極めて軽率であったというふうに反省をしております」

さらに、音声データにあった支援者への口裏合わせについて聞くと。 

Q.音声データの中で最後の望みは、支援者しかいないと。ポケットマネーで党費を支払っていたことにしてほしいと、支援者の方にお願いする場面がございました。それを断られたから親族が党費を支払っていたという、そういう筋書きにしたのではありませんか」

自民党 田畑裕明衆議院議
「そういう事実はございません」

Q.親族の方、亡くなっておられるので、こちらとしては真偽の確かめようがないわけですね。なので何か客観的な証拠というか物証みたいなものがあれば示していただきたい

自民党 田畑裕明衆議院議
「特段ございませんが、調査におきまして、冒頭申し上げました第三者の専門家の調査を受けまして、そこも含めて今お答えをさせていただいているということで、ご理解いただきたいと思います」

自らの言葉が真実だとしながらも、親族が党費を肩代わりした客観的な証拠はないとした。田畑議員は政治不信を招いた責任をとり、党の国会対策副委員長を辞任したが、議員辞職については否定した。

司会
「時間も超過しております。本日はこれで終了とさせていただきます」

記者たち
「有権者納得しないですよ」
「しっかり答えてください」
「説明責任を果たしたと言えますか」

政治とカネについて反省したはずの自民党に新たに浮上した幽霊党員問題。
その影響が広がり始めている。