JR東海と警察は年末年始を前に不審者への対応訓練を行いました。電車内で男が刃物を振り回した想定です。
JR東海道線の静岡県内の蒲原駅から由比駅間の列車内で12月6日に行われた訓練には約40人が参加し、犯人役を警察官、乗客役をJRの社員が務めました。
「おい、にげろ」
「どうしましたか。落ち着いてください、刃物を置いてください」
この訓練は、2021年に東京の京王線で起きた傷害事件を受け、毎年実施されています。
<犯人役>
「いつまで撮ってんだ」
<乗務員>
「撮らないでください」
列車は緊急停車し、駆け付けた警察官によって男は確保されました。
<警察官>
「刃物を捨てろ」「膝をつけ」
今回の訓練で使われた新型車両315系には、防犯カメラや非常通話装置が設置され緊急時の対応力も強化されています。JR東海と県警は今後も実践的な訓練を続けたいとしています。