アメリカのトランプ次期政権で政府のムダを削減する「政府効率化省」のトップに就任する実業家のイーロン・マスク氏が議員との初会合を開きました。
記者
「イーロン・マスク氏が議会を訪れています。政府のムダ削減について議員らと話し合います」
議会に4歳の息子を肩車して姿を見せたイーロン・マスク氏。
マスク氏がトップに就任する「政府効率化省」はムダな支出を減らすことを目的に新たに設けられる組織で、マスク氏は連邦政府予算のおよそ3割にあたる年間2兆ドルを削減すると豪語しています。
非公開で開かれた上下両院の議員との初会合では、マスク氏と議員らがムダ削減の案を意見交換したということです。
共和党 テイラー・グリーン下院議員
「削減しなければならない予算のムダ・不正・乱用が数多くあります」
予算削減に向け、政府の職員を大幅に減らす考えのマスク氏。先月には政府機関でのテレワークを禁止し、1日8時間、週に5日間のオフィスへの出勤を義務づけて、従わない職員は退職させる案も示しました。
マスク氏と面会したジョンソン下院議長もこの案を支持しています。
ジョンソン下院議長
「トランプ新政権が発足すれば、連邦政府の職員はデスクに戻り、やるべき仕事をするように要求されるだろう」
新政権の発足前から動き始めた「政府効率化省」。ただ、連邦予算のおよそ4割は、トランプ次期大統領が削減しないと公約している社会保障費や高齢者向け公的医療保険の関連費用が占めていて、マスク氏が目標にする年間2兆ドルの予算削減を実現するのは極めてハードルが高いとみられています。
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