韓国の尹錫悦大統領は、44年ぶりとなる「非常戒厳」を宣言しましたが、4日に解除を表明しました。青森県内では、非常戒厳が宣言される前日まで韓国へ修学旅行に行っていた高校もありましたが、トラブルはなかったということです。
韓国の尹錫悦大統領は3日夜、「非常戒厳」を宣言しました。
これを受け、一切の政治活動を禁じるとの布告令が発表されましたが、反対する大勢の市民が集まり、軍と市民がもみ合いになりました。
この「非常戒厳」も発表から約6時間後の4日朝に解除が表明されました。
こうした政局の混乱が始まる前日まで韓国への修学旅行を実施していたのが、八戸学院光星高校です。

韓国への修学旅行は、約37年ぶりで2年生22人が12月2日までの4日間、ソウルや明洞、仁川の観光地を巡りました。旅行中はトラブルもなく平穏だったということです。

八戸学院光星高校 赤間俊勝 教頭
「無事に帰って来れたというところで、安心したのとともに、少しびっくりしました」

八戸学院光星高校では今後、韓国の姉妹校との直接交流なども考えていて、韓国への修学旅行は継続して続けたいとしています。
八戸学院光星高校 赤間俊勝 教頭
「韓国にずっと長い形で行ったり来たりできれば。政治ですので、どうにもならないところもあるし、天候もあると思うが、そのへんは理解しながら、なんとかいける方向で準備していきたい」

県内の旅行代理店によりますと、今回の「非常戒厳」を受けたツアーのキャンセルなどはなく、現時点で影響はないものの韓国を訪れたさいはツアーコースから外れないように注意を呼びかけています。
一方で、韓国からの旅行客が訪れる県内の観光施設でも、現時点で大きな混乱はありません。

ねぶたの家ワ・ラッセは、4月1日~12月4日までに訪れた韓国からの団体客は66件で、あわせて2871人にのぼります。

例年、年末年始も多くの外国人が訪れますが、これまでのところ、予約のキャンセルはないということです。