「石破総理は30年前の合意を“都合よく解釈”している」

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
「企業・団体献金」について、30年前の細川護熙総理と河野洋平総裁の合意には、確かに「すぐに企業献金をやめる」とは書いていないが、両当事者とも、その後のインタビューなどで「企業献金は政党交付金の導入と同時にやめる」と言っていたので、これはどう見ても「いずれはやめましょう」という合意だったということになっていて、5年後には「見直す」ということになってるわけです。なので、石破総理は30年前の合意を“都合よく解釈”しているなと思います。
もう一つは、自民党の中では企業・団体献金存続派が圧倒的に多いんです。その中で党内基盤が弱い石破総理としては、ここで廃止には踏み切れる状況じゃないという、今の石破総理の置かれた立場を表しているなというふうに思います。
ホラン千秋キャスター:
ここに(企業・団体献金に)切り込んでいけるタイミングは?
星さん:
おそらく年内は合意しているところだけやって、来年の通常国会のときに各党で話をするということになると思います。
参議院選挙が近づいてきて、民意を考えると、「やめざるを得ない」という機運が来年どこまで盛り上がってくるかどうかというところが勝負になると思います。
井上貴博キャスター:
企業・団体献金が廃止できないのであれば、政党助成金を廃止すべきだと思いますが。
星さん:
二重取りというわけにはいかないので、そこをどう考えるかだと思います。
==========
<プロフィール>
星 浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年