この春、青森県消防学校に入校し、約半年間訓練に励んできた学生たちが21日、校長の前でその成果を初めて披露。この場には、家族も駆け付け大きく成長した姿を見せました。

青森市の県消防学校で行われた21日の総合訓練には、18歳から31歳までの学生69人が参加しました。披露するのはロープを使った移動の訓練、実際の災害現場や救助活動で必要とされる技術です。仲間同士、声をかけ合いながら水平に張られたロープの上を進んでいきます。
続いて行われたのは、交通事故を想定した訓練。現場の状況を素早く判断し、車両から出る煙を消し止めながら、運転席に閉じ込められたけが人を救助します。火事や事故、災害など常に危険と隣り合わせで青森県民の命を守る消防の仕事を担う学生たちは、この半年間、必要な知識と技術を徹底して学び、第一線に臨む前に、家族に成長した姿を披露していました。

※消防学校の学生とその父親
父「小さいころから体が小さく育って、立派に育ってくれて、今日見て、たくましくなったなと思って感激しました」
息子「父も消防士、消防人であるので、それを超えられるように頑張っていきたい」

22歳のこちらの学生は、7月に生まれたばかりの息子とこの半年間、応援してくれていた妻にようやく成長した姿を見せることができました。

※学生の妻「たくましくなりました。はしごを登っているところがかっこよかったです」
※学生「かっこいい姿を見せられてよかった。地域住民に信頼されるような消防士になりたい」

学生たちは10月から、それぞれの配属先で実務研修にあたります。