韓国の尹錫悦大統領がきのう、政治活動などを制限する「非常戒厳」を宣言しました。わずか6時間後に解除されましたが、野党側が弾劾訴追案を提出するなど、大きな混乱が広がっています。
韓国 尹錫悦 大統領
「自由憲政秩序を守るために非常戒厳を宣布します。自由民主主義の基盤になる国会が自由民主主義体制を崩壊させる怪物になった」
きのう午後10時すぎ、尹大統領が宣言した「非常戒厳」。44年ぶりに出されたこの「非常戒厳」で、深夜の韓国に混乱が広がりました。
尹大統領は、野党側が「国政を麻痺させた」ためだと説明。宣言を受けて、戒厳司令部は国会や政党の活動、集会など、一切の政治活動を禁じるとの布告令を発表しました。
国会では動員された大勢の兵士らが突入し、バリケードを築き、防ごうとした関係者らともみ合いになりました。
「ふせげ、やめろ、まくな」
記者
「国会議事堂の前には戒厳令に反対する大勢の市民たちが集まっています」
通りには抗議する市民があふれ、軍の車両を取り囲みました。
市民
「頭にきて出てきました。あり得ないので」
「容認できない。多くの国民がそう思っているのではないか」
その後、国会では宣言の解除を求める決議が可決され、尹大統領は未明に「戒厳」の解除を表明しました。
わずか6時間ほどでの解除。野党側は尹大統領を内乱罪で告発したほか、弾劾訴追案を提出しました。
最大野党「共に民主党」 李在明 代表
「(尹大統領は)国民が与えた権力で国民に向けてクーデターを起こしました」
反発は身内からも起きています。与党の代表は尹大統領に説明を求めた上で、宣言を提言したとされる国防相の解任を求めました。
また、大統領府の室長、首席秘書官らが一斉に辞意を表明するなど、混乱は依然続いています。
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