“選択的夫婦別姓” 積極発言が一転「動向を注視する必要がある」

立憲民主党の辻元議員と、共産党の田村委員長が求めたのは、「選択的夫婦別姓制度」の導入です。

共産党 田村智子 委員長
「国連女性差別撤廃委員会による審査が8年ぶりに行われ、選択的夫婦別姓の導入を求める4度目の勧告が出されました。これまでと同じ棚上げは許されません」

国の研究機関などの調査によると、8割以上が賛成しているという選択的夫婦別姓制度。

石破茂 氏(自民党総裁選前 9月)
「(選択的夫婦別姓の)実現は早ければ早いことに越したことはありません。総裁として、この議論は急いでもらいたい、そのような意思表明はしたい」

石破総理は、自民党の総裁選があった9月。このように話し、選択的夫婦別姓制度の実現について意欲を示していました。しかし12月3日の国会では、3か月前の積極的な発言から一転、慎重な姿勢を示しました。

石破茂 総理
「国民の意見が分かれているところであり、政府としては引き続き、国民各層の意見や国会におけるご議論の動向を注視する必要があると考えております」

これは、選択的夫婦別姓制度について、自民党内で賛否が割れている現状を踏まえたとみられます。